「あと何日、生きられると思いますか」
いきなり不吉な話に聞こえるかもしれません。でも、この数字を毎朝ひとつだけ見るようになってから、私の一日の過ごし方は少し変わりました。
今回は、自分で作った無料アプリ「今日を生きる」を紹介します。インストール不要で、スマホのブラウザからすぐ使えます。
健康寿命という数字を知っていますか
「平均寿命」はよく聞きます。日本人の平均寿命は、男性が約81歳、女性が約87歳です。
ただ、もうひとつ「健康寿命」という数字があります。これは介護を必要とせず、自分の力で日常生活を送れる期間のことです。
| 男性 | 女性 | |
|---|---|---|
| 平均寿命 | 約81歳 | 約87歳 |
| 健康寿命 | 約73歳 | 約75歳 |
| 差 | 約9年 | 約12年 |
※厚生労働省の公表値をもとにした概数
つまり、亡くなる9年〜12年ほど前から、誰かの助けが必要になるのが平均的な姿だということです。
旅行に行ける、階段を上れる、好きな場所へ自分の足で歩いていける。そういう時間は、平均寿命よりずっと早く終わります。
数字にすると、印象が変わります
たとえば45歳の男性の場合。健康寿命の73歳まで、あとおよそ1万日です。
「1万日」と聞いて、多いと感じるでしょうか。少ないと感じるでしょうか。
私は少ないと思いました。年に直すと27年ちょっと。しかもこれは平均値なので、実際にはもっと短いかもしれません。
「今日を生きる」は、この数字を毎日ひとつだけ表示します。カウントダウンではなく、今日という一日を大切にするためのリマインダーとしてのアプリです。
アプリでできること
1. 残された日数がわかる
生年月日と性別を入れるだけで、健康寿命まで/平均寿命まで/自分で決めた目標年齢まで、それぞれ残り何日かが表示されます。
あわせて「これまで生きてきた日数」も出るので、過ごしてきた時間と、これからの時間を並べて見ることができます。
2. たいせつな人と「あと何回会えるか」がわかる
個人的には、こちらの機能のほうが効きました。
家族や友人を登録して、年に何回会うかを入れます。すると「これから会える回数」が計算されます。
たとえば75歳のお母さんがいて、年に2回、お盆と正月に帰省しているとします。お母さんの健康寿命まであと10年ちょっと。
会えるのは、あと21回です。
この数字を見たとき、正直、手が止まりました。21回なら、正月ごとに1回ずつ減っていくのが目に見えます。「また今度でいいか」と思っていたことが、そうではなくなりました。
3. 今日の一言
毎日ちがう言葉がひとつ表示されます。同じ日に何度開いても同じ言葉なので、日替わりのめくりカレンダーのような感覚です。
4. 開いた日の記録
アプリを開いた日が記録され、連続日数が出ます。「毎朝これを開いてから一日を始める」というルーチンを作るのに役立ちます。
使い方は3ステップ
- https://kyou-wo-ikiru.netlify.app を開く
- 生年月日と性別を選んで保存
- ホーム画面に追加しておくと、アプリのように使えます
ホーム画面への追加方法
- iPhone(Safari): 下の共有ボタン → 「ホーム画面に追加」
- Android(Chrome): 右上のメニュー → 「ホーム画面に追加」
追加しておけば、アドレスバーのない全画面で開きます。オフラインでも動きます。
入力した情報はどこにも送られません
生年月日やご家族の情報を入れるアプリなので、ここは最初にはっきりさせておきます。
入力された内容は、すべてお使いの端末の中だけに保存されます。開発者である私を含め、外部のサーバーには一切送信されません。会員登録もメールアドレスの入力も不要です。広告や分析ツールも入れていません。
そのかわり、ブラウザのデータを消すと入力内容も消えます。機種変更のときはご注意ください。
使うときに気をつけてほしいこと
表示される日数は、厚生労働省が公表している統計値をもとにした目安です。特定の誰かの寿命を予測するものではありませんし、当たるものでもありません。
それと、この手の数字は人によって重く感じられることがあります。体調がすぐれないとき、気持ちが沈んでいるときは、無理に開かないでください。設定から数字を隠すこともできます。
あくまで「今日を大事にしよう」と思うためのもので、不安をあおるためのものではありません。
作った理由
時間は誰にでも平等にあるようで、実は残高が減り続けている口座のようなものです。ただ、その残高は普段まったく見えません。
見えるようにしたら、使い方が変わるんじゃないか。そう思って作りました。
実際、毎朝これを開いてから一日を始めるようになって、「また今度」と先延ばしにしていた電話をかけるようになりました。それだけでも作った意味があったと思っています。
無料です。よかったら使ってみてください。
※ 本アプリは医療機器ではなく、診断・治療・予防を目的とするものではありません。
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